春の嵐
今回は去年の4月の爆弾低気圧ほどではない印象でしたが、
7(日)の午後からはときおり激しい雨になったり、強い風が吹いていました。
そんな中、大崎活性化センターでは、
ここ数年恒例となりました「大崎祭り演芸大会」が開催。
おじさん新バンドや春駒、みんなで太鼓演奏など、
今年も新しい出しものが登場し、会場を沸かせました。
その後片付けを終えて温泉に出かけ、夜
家に戻る途中、道路に何か動くものが。
車をとめて戻ってみると、
1羽の海鳥が風にあおられうずくまっていました。
よくフェリーに乗っていると追いかけてくるやつだ、こんな山の中に・・・
どうやらオオミズナギドリという鳥のよう。
海洋性の彼らは、平地に降りたってしまうと
うまく離陸できなくなってしまうとのこと。
けがはないようだし元気もあるので、とりあえず一晩保護して
明日、明るくなったら海に連れて行くことにしました。
翌日。雨は上がりましたが相変わらずの強風。
大丈夫かな・・・と思いつつ、近くの浜辺へ。
砂浜に段ボールを置くと、それまでじっとしていた彼は、
潮風にぐっとあたまを伸ばし、きょろきょろ。
よっこいしょと箱のふちに上ると大きな翼を広げて砂浜に降り立ち、
波打ち際めがけてた・た・た・たっ・・・
ふわっと舞い上がると、
水面をかすめながら打ち寄せる波を乗り越え乗り越え、
まっしぐらに沖の方へと飛んでいき、水平線のむこうへ消えていきました。
本当に海が家なんだな・・・
その夜は、一晩のお客さまが帰ってちょっぴり寂しい春の夜でした。
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