佐渡植物日記~2
2013年4月7日
ユキワリソウ(ミスミソウHepatica nobilis)
佐渡では一般に「雪割草」の名前で栽培が盛ん。
おしべやめしべが容易に花びら化し、さらに花弁の色や模様、
葉やガクの変異も加わり、無限に新たな品種を生み出せる、魅力の尽きない花。
佐渡には赤・赤紫・白ピンクなど様々な色の個体が自然界に出ることで有名で、
その中からたくさんの園芸品種が産出されてきた。
山野草の中では丈夫でつくりやすく、交配によってタネで色々な種類がつくり出せる。
佐渡の場合、海抜20mの海岸端の斜面から、1000mの山の上まで分布している。
春にむけて気温が上昇していく頃、一斉に咲き始め、
低地では3月25日頃から、遅くまで雪の残る金北山の上などでは5月中旬頃までみられる。
雪解けとともに現れ、さまざまな色をして野山を鮮やかに彩る姿は、
雪割草の名にふさわしい。
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